『ジャニーズ』という名前はいち社長の個人名を通り越して、ひとつのアイデンティティみたいなもので。
タレントもオタクもその名の元に集まっていた。
自分が生きてるうちに、自分がオタクのうちにその名がなくなる日が来るなんて思ってもなかったなぁ。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。
ジャニーズという名前に幕を下ろす日に思い出した平家物語の冒頭部分。
学生オタクのみなさん。これで平家物語の解釈はバッチリだね!
ジャニーズという歴史に幕が下りた日
今日という日に中丸くんが自身のX(やっぱり言い慣れない)を更新した。
移籍先の会社名が決まり次第、その看板の価値を磨くために、これまで以上に日々楽しく努力します。とりあえずライブやりたいんですけどどうすればいいですか。
— 中丸雄一 Yuichi Nakamaru (@y_nakamaru_94) 2023年10月16日
KAT-TUNの新作ライブDVDは11月8日発売☺️
"新しい看板の価値を磨くために日々楽しく努力する"
前向きな言葉だった。
さすがKAT-TUNの村長。荒波を何度も超えてきた男。
そして未来への道しるべになるような言葉をくれた。
「ライブがやりたい」
オタクにとってこの言葉はひとつの合言葉みたいなものだと思う。
KAT-TUNの充電期間中、しんどくなったらこの言葉を励みに乗り越えてきた。
アイドルには数々の仕事があるけど、ライブって特別だから。
直接応援できる場所。なんのフィルターも通さず、外野に邪魔されず、大好きだけが溢れる場所。
そんな楽しいだけの空間でまた騒ぎたいね。
声出さねぇなら命はねぇからな!って言われたいよね。
KAT-TUNのライブにおいて「声出さねぇなら命はねぇからな!」は脅迫でも●人予告でもなく、一種の求愛です(笑)
中丸くんもTwitterで宣伝していたKAT-TUNの最新ライブDVDは中丸くんと亀梨くんの入所日である11月8日発売です。
しかも、今日、ライブ映像がYouTubeに投稿されました。
初めてジャニーズショップに行ったのは、まだジャニオタでもなんでもなかった小学1年生ぐらいの時でした。
特に親がオタクだったというわけでもなかったのになぜジャニショに連れてってくれたのか、理由がまったく分からない(笑)
整理券を貰って広場で並んで。
まだ身長も低かったからお姉さんたちに囲まれると何も見えなくて。壁にへばりつくようにして写真を選んだのをうっすら覚えています。
確か堂本光一くんの写真を買ったはずなんだけど、どっかいった(笑)
その後無事オタクになったものの、田舎の中学生にとってジャニショなんて夢の世界。
修学旅行で京都に行ったとき、なんとか自由行動の日に嵐山のジャニショに行こうと頑張ったけど無理だった思い出。(世代がバレるww)
あれからウン年、結局渋谷のジャニショに行けなかったことが心残りです。
赤西くんが留学から帰ってくることが発表された日がたまたま部活のメンバー選考会の日で。
自己ベストをめちゃくちゃ更新して顧問にびっくりされたこともありました。
平日の東京ドーム公演に間に合わせるため、16時40分の授業終わりと同時に学校を飛び出し16時47分の電車に乗るためダッシュしたり。
年末年始に希望休なんか取れないから無茶苦茶調整して、京セラのカウコン終わりに朝一の飛行機で帰ってきてそのまま遅番に行ったお正月。
グッズのバスタオルに化粧がうつるくらいぐちゃぐちゃに泣いた10Ks!オーラス。
……思い出を語り出したらキリがないなぁ。
気が付いたら人生の半分以上オタクでいて、もはやオタクじゃない自分がどこかに行きました(笑)
オタクじゃなければ味わわなかった悲しみもいっぱいありました。
ただの趣味、ただの娯楽でなんでこんなに辛くならなきゃいけないんだって思ったことは一度や二度ではありません。
思い描いたようなオタクライフではなかったけれど、振り返ってみると楽しかったが勝つんだよなぁ。
そしてきっと、これからも楽しいです。
まだまだ不透明なことが多いし、不安がないといったら嘘になります。
でも、昨日も今日も変わらずに彼らが届けてくれるエンターテインメントがある。
『ジャニーズ』という名前はなくなってしまう。
彼らは『ジャニーズ事務所のアイドル』ではなくなってしまう。
わたしたちは『ジャニオタ』とは言えなくなってしまう。
いろいろなことが大きく変わっていくけれど、これまでの歩みが消えてしまうわけではない。
ジャニーズという名の元に大好きな人たちに出会えて良かった。
ジャニーズウェブで綴られていくみんなの言葉を読んで色々な思いを噛みしめています。
願うことはただひとつ、彼らが望む場所で輝き続けられますように。
オタクのことは後回しでいいよ。勝手に着いていくから!
回り道でも一番前
誰も歩いたことない道を歩こう
―KAT-TUN『PERFECT』