2024年3月31日付でSexy Zoneから中島健人くんが卒業することが発表された。
すでに改名することを発表しているSexy Zone。
新しいグループ名での活動は4月からになることが明らかになったのと同時のお知らせだった。
なんで、という感情しかなかった。
Sexy Zoneという名前を変えるという発表があったとき、寂しくてしかたなかったけど、同時にこれからも彼らがグループ活動を続けていくという誓いだと思っていた。
そんなの、オタクの勝手な思い込みだったんだなぁ。
30歳という節目、グループ名の変更、事務所のいろいろ。
決断するのにはちょうどいいタイミングだったんだろう。
セクシーを背負い続けた中島健人という存在
Sexy Zoneというインパクトのありすぎるグループ名。
正直、デビューしてしばらくは「Sexy Zone好きなんだよね」って言うのが恥ずかしいときもあったよ。
グループ名もそうだし、「え、子どもじゃん?」ってめっちゃ言われたし。
平均年齢14.4歳でのデビュー。
キラキラのど真ん中を歩いていく王道グループになるんだとばかり思っていたけど、実際に彼らが歩んできた道は棘の道だった。
だけど、どんな状況でも"Sexy"を武器にして道を切り拓いていってくれたのが健人くんだった。
「セクシーサンキュー」をこれだけ浸透させて、「ケンティー」としてお茶の間に親しまれるようになっていた。
共演者の人にも、ファンじゃない人にも、ケンティーと呼ばれている健人くん。
あだ名がこれだけ浸透するって単純にすごいことだと思う。
それはいつもケンティーがケンティーで居続けたから。
周りになんて言われたとしても、例え笑われたとしても、ケンティーの世界観は揺るがなくて。
めちゃくちゃ頼もしいセクゾの最年長であり特攻隊長。
Sexy Zoneの名を背負って戦い続けた健人くん。
そんな健人くんがSexy Zoneという名前と共にグループを離れていく。
これもまた宿命なんだろうか。
2023年のドーム公演で5人の思い出を散りばめる演出があったのは『Sexy Zone』というグループ名での最後のライブだからだと思っていた。
けど、彼らはこれが健人くんとの最後のライブになることを知っていて。
だからこそ、という部分も多少はあったんだろうな。
ファンがコンサートを純粋に楽しめるように、と健人くんの発表は年を明けてからのものになった。
それが優しさなのは分かる。分かってるけど。
自分たちはこのメンバーで一緒に立つ最後のライブだって知っててのあのオーラスの涙なら、それはちょっとズルイよ。
同じ感情で泣かせてよ。
私はオーラスに入ってないからレポでしか読んでないけど。
レポですら感情が揺さぶられたから。だからこそ、一緒の思いで泣きたかったよ。
まぁ、知ってたら知ってたで100%では楽しめなかっただろうから彼らの気遣いがきっと正解なんだけどさ!!!!
マリウスの卒業時に言われていた「Sexy Zoneは5人です」という言葉。
ある意味その通りになるんだなぁ。
4月からは菊池風磨・佐藤勝利・松島聡の3人で新しいグループ名と共に新たな歴史を刻んでいく。
仁亀・藤北・ふまけん……シンメ厨が描いた夢
シンメトリー、略してシンメ。
基本的にはダンスの立ち位置が左右対称になる2人のことを指す言葉だけど、一部のオタクにとっての「シンメ」はもっとずっと深くて重い意味を持つ。
お気づきの通り、私も"一部のオタク側"の人間だ。
オタクはどうしてこんなにもシンメに夢を見るんだろう。
シンメの何がオタクを狂わせるんだろう。
十数年オタクをやっていてもその答えは分からないんだよなぁ。
シンメの在り方は様々だ。
仲良しなペアもあれば不仲説がささやかれるペアもある。
それでも、パフォーマンスをする上では絶対的にグループの核だった。
仁亀でシンメの魅力に取りつかれた私が仁亀では叶えられなかった夢を見たのが藤北であり、ふまけんだった。
(藤北は北山くんの30歳の誕生日を祝う藤ヶ谷くんの姿を見たことで燃え尽き症候群になり離れたんだけど)
ふまけんはシンメ厨にいっぱい夢を見せてくれた。
ananの表紙はマジで最高だったよ。
運命よりも近くて奇跡よりも確かなシンメふまけん
シンメはあくまで立ち位置というスタンスをとるグループがある中、「自分たちはシンメなんだ」という自覚をきっちり持っていたのがふまけんだと思う。
入所時期が近く、Sexy Zoneが結成されるずっと前から一緒に活動してきたふたり。
ジャにのちゃんねるで語られた通り、菊池風磨の歴史を紐解けばそこには絶対中島健人という存在がいる。
「その時から隣にいたのが中島でしたね」
この言葉にふまけんの歴史が詰まっていると思う。
10代でデビューし、見るからに反抗期だった時期がある風磨くん。
健人くんとの関係性もずっと良好だったとは言えなくて。
氷河期も雪解けもあった。
健人くんは自身のソロコンを風磨くんが見に来た日のことを
「まるでいつも見ていた流れ星が手に落ちてきた感覚だった」と語っている。
ふまけんに関する名言は語り切れないほどあるんだけど。
あえていまひとつあげるとしたら。
健人くんと間違われた風磨くんから出た「逆!」かな。
この逆という表現はシンメ史に刻まれる名言だよ。
これほどシンメを表すのに的確な言葉はない。
ふまけんは運命共同体であり、これからも当たり前に『逆』の場所に立ち続けるんだと思ってた。
誰よりも中島健人に『理想のアイドル像 中島健人』を求めてきた風磨くんが、健人くんの背中を押したんなら。
それもふまけんの宿命なのかな。
3月31日まで残された時間は少ない。
その中でまたふまけんの背中合わせは見られるだろうか。
叶うなら、もう一度ふまけんが歌う『名前のない想い』を見たいなぁ。
最後にパフォーマンスしたのはいつだっけ?
大人になった彼らの、別々の道を歩くことを決めたいまのふまけんで見たい。
確実に泣くけど。
いっかいちゃんと泣きたいんだ。
ここまで書いといてなんなんですけど、実はまだ健人くんの脱退を完全には受け止めてなくて。まだ泣けてすらないんですよね。
脱退発表のFC動画は一度見たきりなんだけど、なんか現実味がなくて。
現実逃避なのかなんなのか、とりあえず菊池のうるさいインスタばっかり見てます。
中丸くんと上田くんのことはフォローしてるのに、亀梨くんをフォローしない菊池がめちゃくちゃ菊池で好き。
勝利くんの顔面が並ぶインスタとか破壊力がすごいし、聡くんのアーティスティックなインスタもオシャレだよね。
アイドルは永遠なんかじゃない。
アイドルはひとつの職業でしかない。
アイドルとの時間は有限だってとっくに知ってるはずなのに、オタクって本当に学習しないなぁ。