右手にペンラ 左にうちわ

東京ドームのステージに立つ自担が好き

たかがファンという存在のことをアイドルを続ける意味だと言ってくれた






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 永瀬廉くんのラジオを聴きました。泣いてしまった。


 「(辞めるという)選択肢があったことに気付きもしなかった」

 「せめてさ2~3年、数年はもう少し一緒にやらせてくれって」

 3人から脱退の意思を聞かされた時の永瀬くんの心情を聞いて胸が締め付けられました。
 辞めたいという気持ちを分かった上で、数年はもう少し一緒にやらせてくれってどんな気持ちで言ったんだろう。 
 

 King &Princeというグループをどうしても残したかったし、守っていきたいと言ってたけども、岩橋くんや脱退していく3人を守れなかったのに何が守っていくやねんとか思ったり、という言葉が刺さって仕方なかった。

 グループを守っていくってなんなんだろう。
 
 たとえメンバーであっても、それぞれの人生があって、やりたいことが違うのも仕方なくて。
 それを縛り付けてまで一緒に活動していくことが、守ることになるんだろうか。
 結成当時のまま、最初のかたちのまま、残せることがいちばんなんだろうけど、カタチを保つために誰かが犠牲になるのも違うし、息苦しくなるのも違う。

 「玄樹がいて、紫耀がいて、神がいて、岸さんがいるKing & Princeが好きやった」

 "好きやった"と過去形になっていくこと。
 誰が悪いわけでもない。
 それぞれの人生があって、それぞれが自分の人生を生きていく自由がある。
 その結果として、かたちが変わってしまっただけ。
 

 「来年5周年を迎えるけど、5、6、7、8、9、10年、ずっと、くだらんことをして、笑って、そういう姿をみんなに見てもらって、いつまで経ってもバカだなぁとかガキだなぁとか思われながら、このまま活動していくんやろうなって思ってたから」

 キンプリがキンプリとして続いていく未来が当たり前にあるものだと、永瀬くんも思っていた。
 ファンが描いていたように、一緒にいる未来を疑ってもいなかった。

 だけど未来は別れてしまうんだよなぁ。
 
 解散という選択肢もゼロじゃなかった中で、ここまでキンプリがこられたのは紛れもなくファンのおかげだと思うからとキンプリを残す決断をしたふたり。
 各々の人生だから3人の決断が悪いわけじゃない。背中を押して尊重するのが自分たちの役目だと永瀬くんは言った。


 「残った2人が今までキンプリを応援してくれた人たちの寄りかかれる場所にならなあかん」

 「俺と海人はすごい重たい看板を背負いながら来年の5月23日から活動することになります」

 

 

 

 

 ファンに知っておいてほしいと永瀬くんが言ったこと。

 

 「所詮はアイドルとファンという関係で私たちの気持ちなんて届かないんだみたいな思う方もおるかもしらんけど、少なくとも皆さんのそういう気持ちを感じられたから俺と海人は残る決断をしたわけで。自分たちは何もできなかったなんて思わんといてほしい。そう思ってるんやったら俺と海人が浮かばれないし、みなさんを受け止めたいから二人は残る決断をした」

 

 「たかがファンじゃなくて、たかがファンっていう存在が俺らにとってはアイドルっていう活動を続ける意味になったってことを知っててほしい」

 

 「むしろ感謝してますね。俺と海人に解散という選択をさせないでくれたみなさんに」

 

 「King & Princeのかたちは大幅に変わってしまうけど、皆さんのことを思いながら自分にできることがある限りそばにいさせてほしいし皆さんと一緒にいたいなと思ってます。」
 

 今この瞬間もどれだけのファンが悲しみにくれているかを知っていて、受け止めきれずにいることも知っていて、ひとつひとつの言葉を選びながら懸命に伝えてくれたんだなぁと思いました。


 脱退や退所といった現実を突きつけられると、ファンは無力だと思わずにはいられない。何も出来ないと嘆くことしかできない。
 
 そんなファンを「アイドルを続ける意味」だと永瀬くんは言った。
 解散という選択をさせないでくれたファンに感謝してるとも言った。
 そばにいさせてほしいと言った。


 もしかしたら、アイドルを辞める方が楽だったかもしれないのに。


 この数年でジャニーズ事務所のアイドルの脱退・退所は珍しいものではなくなりました。

 だけど、今回のキンプリのニュースはあまりにも衝撃的だった。脱退・退所という決断をするにはグループの勢いがありすぎたし、若すぎた。
 永瀬くんも髙橋くんもまだ23歳。そんなふたりが「King & Prince」という重い看板をたったふたりで背負っていく。
 ファンの寄りかかれる場所にならなきゃいけないと、グループを残す決断をした。

 アイドルを続ける決断をしてくれた。
 ジャニーズに残る決断をしてくれた。


 キンプリのことを語るとき、ファンへの思いを語るとき、言葉が詰まっていって涙混じりになっていくところは該当担でなくても胸にくるものがあった。


 アイドルが100%の本音を語るとは思ってない。ファンのためという言葉をそのまま受け取れるほど純粋でもない。
 そこそこの年月オタクをやってて脱退や退所を何度も見てきたいせいでどうしてもひねくれたくなるけど、このラジオでの永瀬くんの言葉はそのまま受け取りたいと思ってしまった。

 どれだけキンプリが好きで、メンバーが好きで、ファンを大事に思っているか。

 永瀬くんの言葉を信じたいと思った。

 

 
 ラジオを聴いた衝動のままに書いているので文章がぐちゃぐちゃですが、オタクはみんな永瀬くんのラジオを聴いた方がいい。
 切り抜きじゃなくて、ネットニュースだけじゃなくて、永瀬くんの約25分の独白を何も通さずに聴いた方がいい。

 
 
 事が事だからずっと重たい空気が続いていたけれど、最後の「ありがとうございました」が砕けた言い方だったのがなんか良かったな。

 背負いこんだものをファンの前ではちょっとだけ降ろせるような、そんな"たかがファン"でいたい。