右手にペンラ 左にうちわ

東京ドームのステージに立つ自担が好き

【海のはじまり 最終回感想】ママが生きてるときにパパになれなかったことを謝らなきゃいけないのは






※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

 

【海のはじまり 最終回感想】ママが生きてるときにパパになれなかったことを謝らなきゃいけないのは

 

 

 遂に海のはじまりが最終回を迎えました。

 

 正直言うと、うーーーーーーーーんっていう終わり方でしたね。

 個人的な感想としては、夏くんと弥生さんが別れたところと、先週の夏くんと海ちゃんの衝突が2大ピーク過ぎた。

 

 最終回にしては、盛り上がりというか決め手に欠けてた気がしなくもない。

 

 でも、この曖昧さこそ、『海のはじまり』というドラマの着地点としては綺麗なのかなとも思う。


 はじまりは曖昧で、終わりはきっとない

 

 刑事ものや医療ドラマみたいにすっきり解決!みたいなラストはないし、『家族』という正解がひとつではないものがテーマな以上、このふわっとした終わり方で視聴者に託すというのもありなんだろうなぁ。

 

 ただ、最後まで水季という女性の生き方は分からなかったなぁ。

 鍵を握ると言われていた夏くんへの手紙を読んでも、やっぱり水季へのモヤモヤは消えなかった。むしろ増えた(笑)

 


 ということで、オタクの戯言感想ブログです!

 ぜんぶ一個人の感想ですよ!!

 

 

夏が夢に見た家族にいた『母親』はやっぱり水季だった

 

 


 第11話のラストの夏くんと海ちゃんのシーンを引きずってたのがバカバカしくなるくらい、割と序盤でまとまったなというのがいちばんの感想です(笑)

 

 納まるところに納まってよかったんだけどさ。

 

 「海ちゃんが寂しくなくなるまで待ってる」というのはすっごく夏らしかった。

 


 少数派だとは思うんですけど、冒頭の夏の夢はきつかったな……。

 ああいう幸せな夢?願望?みたいなのを夢に見るっていうシーンがなんか苦手なんですよね。このドラマに限らず。

 

 一度は弥生さんと一緒に海ちゃんを育てていきたいと思っていた夏だけど、夢に見るのは水季なんだっていうのもしんどかった。

 


 結局、夏の中にはずっと水季がいたんだろうなぁ。

 

 ちょっと探せばツーショットの写真が出てくるし、そもそもスマホに水季の動画が残ってたくらいだし。

 

 嫌いになって別れたわけではなく、一方的に別れを告げられ姿を消した相手。

 再会の場はお葬式で、自分の子どもを産み育てていた。

 

 そりゃ特別な存在だよ。ただの元恋人じゃないもん。自分の娘を産んだ母親だもん。

 

 

 休日出勤となった夏宅に津野くん・弥生さん・大和が集合するシーンは笑いましたねww

 

 津野くんイジワルだから自分と海ちゃんのケーキだけで、夏くんの分は買ってきてない。だから夏くんには内緒ね?っていう津野くん。

 

 津野くんってやっぱ良い人なんだよな。夏には当たりがきついだけで。

 

 

 弥生さんは脆くて強くていい女だったなぁ。

 

 言葉選びが難しいけど、ある意味一番の被害者だった弥生さん。

 海ちゃんの登場により『月岡くんとふたりでいる』未来はなくなってしまった


 物語の最初、月岡くんと弥生さんのやり取りが妙にぎこちなく見えてなんでこの二人付き合ってるんだ?と不思議に思うこともあった。

 少しずつ明らかになっていく過去や、海ちゃんを通して月岡くんと弥生さんの関係性も深まって見えて。

 

 ふたりがいちばんいい感じに見えたのが、別れる回だったり別れたあとっていうのが皮肉だったなぁ。 

 


 海ちゃんの母親にはなれないけれど、友達にはなれると言った弥生さん。

 ママともパパとも違う。おばあちゃんやおじいちゃんとも違う。

 家族じゃないからこその距離感でいてくれる人。

 

 夏の見た家族の夢に弥生さんはいなかったけど、海ちゃんにとってはこの先も大切な親友になるんだろうな。

 

 

 

 

海の父親になると決めた夏に向けて『海の母より』という手紙を遺していた水季

 

 最後の最後に明かされた、水季が夏に遺した手紙の内容。

 

 11話の最後ですれ違ってしまった夏と海がまた向き合えるようになるためのきっかけに水季の手紙が登場するのかと思ってたけど、全然違ってましたね(笑)

 


 水季が書いた夏への手紙は『夏が海の父親になると決意したら渡して』と遺したものなので、手紙の内容が夏くんが海ちゃんのパパになる前提なのは当然だ。


 それはそう。そうなんだけど!!

 


 そもそも、夏には内緒で産んだ娘の父親に自分が死んだあとに夏がなる仮定が水季の中に存在してたことがなぁ……。


 良いこといってる風な内容もしんどい。

 

 産むのは女だから産むかどうかは自分で決めると夏に言い放った水季が、手紙では『人はふたりの人から産まれてきます』って言っててはぁ???ってなったんだけど私だけかな。

 


 『始まりは曖昧で』

 『今までいなかった夏くんがいつからかパパになって』

 

 それを水季が言うの??って突っ込まずにはいられなかった。

 

 少なくとも、パパの始まりが曖昧で、夏が今までいなくて、いつからか夏がパパになる原因を作ったのは水季でしょうよ……。

 

 

 "私や海とは関係ない夏くんだけの大切なものがあってもいい"と言いながら。

 

 海の父親になると決めた夏に向けて『海の母より』という手紙を遺していた水季。

 

 夏くんの恋人だった水季としてではなく、海の母としての言葉。

 海の父親になると決めた夏に向けては絶対的すぎるでしょ。

 

 

 海と夏くんの家の前まで行き、夏くんの恋人の存在を知って引き返した水季は『夏くんの恋人へ』という手紙と『海の父親になることを決めた夏くんへ』手紙を遺した。

 

 生きてる間に伝えられないから遺した手紙ではあるけれど、水季の選択ひとつで夏が夢に見た家族のかたちを叶えることはできたのに。

 


 ママがいたときにパパになれなかったことを、3人でいられなかったことを。

 海に謝らなきゃいけないのは夏だけじゃないと思う。

 

 3人で家族になることを選べたのは水季だったのに、水季はそれを選ばなかった。

 


 選択肢を与えているようで与えていない水季の行動が最後まで理解できなかったなぁ。

 


 唯一の救いは、海ちゃんがママを大好きなこと

 海ちゃんにとって水季はたったひとりの大切なママなんだよね。

 


 水季の言動は9割が苦手だったけど、お母さんとのシーンは考えさせられるものがあった。

 

 超個人的な話だけど、私自身も一人っ子で、両親は高齢だ。

 不妊治療はしていなかったようだけど、私が生まれる前に流産を経験したと聞いている。

 

 だからだろうか、なんとなく一人っ子のプレッシャーみたいなものを感じていたし、それが息苦しいなと感じていたこともあった。

 母親のことがあまり好きではない時期もあった。

 

 そんなわけで、水季とお母さんのシーンは胸が苦しくなることが多かった。

 

 一人娘として、親より先に死んじゃいけないなって。

 親に遺影の写真を選ばせたり、遺骨を持たせちゃだめだなって。

 

 ちゃんと生きなきゃと思わせてくれた。そこは水季に感謝してる。

 


 ずっと厳しい発言が多かった水季のお母さん。

 

 最後の最後に、夏に「意地悪ばっかり言ってごめんなさい」と謝っていたのが印象的でした。

 

 一人娘を亡くして、娘の娘である海をこれまで面識のなかった夏に託すとなったら小言も言いたくなるよなぁ。

 


 大竹しのぶさんの存在感が圧倒的で大女優さんって本当にすごいなと改めて感じました。

 

 

 

 

脚本家・生方美久さんが伝えたかったことがドラマ本編だけでは分からなかった

 

 夏くんが可哀想だとか水季が悪いだとか、様々な意見が飛び交った『海のはじまり』。

 

 脚本を手掛けた生方美久さんは「視聴者のみなさんにとって、考える余白のある作品にしたい」と言っていた。

 

 まさにその通りの作品となり、最後まで感想が別れるような終わり方だった。

 ああでもないこうでもないと毎回毎回感情が揺さぶられていた。


 一方で、このドラマを通して生方さんが伝えたかったことがちゃんと伝わっていたのか、一視聴者として疑問が残った部分もある。

 

 "親子の愛"・"家族の物語"を通して明確に伝えたいテーマはふたつあったそうだ。

 

 ひとつめは、がん検診に行ってほしいということ。

 ふたつめは、避妊具の避妊率は100%ではないということ。

 

gingerweb.jp

 

 これ、ドラマの本編を見ただけで分かる人いる……?

 


 大学生だった夏と水季の間に子どもが出来たと聞いて、どうせ避妊してなかったんでしょ、と無意識に思った視聴者は少なくないはず。

 避妊はちゃんとしていたのに、といった話は出てきてなかったように思う。

 

 そのせいで夏がただただ無責任な男に見えなくもないし、どれだけ悩んだ姿を見せたって、そもそもおまえがちゃんと避妊しなかったのが悪いと思われても仕方ない構図になっていた。


 水季の病気についても詳細が描かれていた印象はほとんどない。

 


 伝えたいテーマが明確にあるにも関わらず、余白を大事にするあまり大事なことが視聴者に届いていない。

 

 せっかく大切なテーマを掲げていたのに、もったいないというか失敗なんじゃないかなぁと素人目で思ってしまった。

 


 1話から改めて見返したらまた印象が変わるのかな。

 でも、1話から見返すのは感情がしんどいな……笑

 

 

 

目黒蓮くん5ヶ月間お疲れさまでした!!!!!

 

www.instagram.com

 

 どちらかというともっさりしててはっきりしなくてオドオドしてて真面目で……みたいな夏くんを演じた目黒蓮。

 

 初めての父親役、月9という枠。大変だっただろうし、途中で体調を崩したことでより責任を感じたりもしたことでしょう。


 そんな中、夏として夏を駆け抜けた目黒くんに大きな拍手を!!!!!!!!!
 

 海のはじまりの最終回の番宣がイタリアからのリモート中継というギャップがさすがすぎてww

 


 三つ編みが上手くなってたり、最初は海ちゃんの髪を乾かすときにあんなにおっかなびっくりで距離とってたのがガシガシ乾かせるようになって、しかも海ちゃんも夏くんにドライヤーをするようになって。

 

 夏くんのパパスキルが上がってるところにきゅんとしました。


 弥生さんの年下彼氏だった月岡くんと夏くんパパ。

 Snow Manの目黒蓮では見られない顔が見られて、いい夏でした。

 

 めめ5ヶ月間、本当にお疲れさま!!!

 


 カッコイイ姿はSnow Manで見せてくれるとのことなので、アルバム楽しみにしてます!!