
終わってしまった……。
完全なハッピーエンドとは違うかもしれないけど、個人的にはすごく好きな終わり方でした。
こんなにも句読点の使い方で心を揺さぶられるのは初めてかもしれない。
相変わらずただただ感想を綴っているだけです。ネタバレしかないのでご注意を!
綺麗ごとだけでは生きられない世界がちゃんと描かれていた
ホストを辞めて専門学校入学を目指したカヲル。
チワワ先生との面接練習の中で母親と縁を切ったことをサラっと伝えるところがカヲルらしいなぁ。
「もし落ちたら先生と別れる」というカヲルの覚悟を良くない冗談だと受け止めていた愛実だけど。
カヲルはそれくらいの気持ちじゃなきゃ受験になんて挑めなかった。
10代の子に混じって試験を受けたカヲルが感じた焦りみたいなものは、きっと先生には分からないんだろうなぁ。
結果、試験には不合格。
口では落ち込んでないと言いつつ、投げやりな態度を取るカヲル。
識字障害を伝えて試験ではルビを振ってもらうなどの配慮をしてもらおうと先生は提案したけれど。
カヲルにとってはそれも辛かったんだろうな。
「先生にだけはがっかりされたくないんだよね」と別れを切り出すカヲルに、別れないと食い下がる先生。
「終わりの乾杯しよ」とカヲルに飲み物を差し出されても、受け取ろうとしない先生。
面接練習をしてたときの白シャツで清潔感溢れるカヲルと、落ちたあとの髪もボサボサなカヲルのギャップが見ていて苦しくなるくらいだった。
先生に本音をぶちまけて、あんたも俺のこと見下してるんだろという悲痛の叫び。
「帰れ」「帰らない」というふたりのやり取りが本当に辛かった。
夜の歌舞伎町で一晩を過ごし、一人屋上で「歌舞伎町サイコー!」と口では言いながら泣くカヲル。
パパに踏みにじられてボロボロになったカヲルとの思い出の麦わら帽子を抱きしめて部屋で泣く愛実。
最後まで、カヲルと先生の住む世界の違いを見せつけられた。
でも、カヲルの傍にも麦わら帽子があるんだよ。
不合格のあとに机の上にあった勉強道具をぶちまけてるのに、先生からもらったシャーペンはちゃんと拾うカヲル。そういうところだよ!!
川原なにがし、大雅の母親、愛実の両親。周囲の人々の結末
『愛の、がっこう。』にハマれた理由のひとつは、愛実とカヲル(鷹森大雅)の周囲の人間のキャラクターの濃さだった。
メインのストーリーはホストと教師の恋愛模様だったけど、ふたりを取り巻く環境にもそれぞれの事情があって。
100%いい人でもないし、かといってただ嫌なやつでもない。そういう人間くささみたいなものが魅力的だった。
ニューヨーク支店への転勤が決まり、最後に愛実に連絡をしてきた元婚約者の川原。
電話を切ったあと、愛実の連絡先を消すときに「頑張れ頑張れ川原!頑張れ頑張れ洋二!」と自分にエールを送り、バス停に一緒に並んでいた外国人にも背中を押されてるのが最高すぎる。
川原某には散々ヤキモキさせられてきたけど、後半は普通に応援してたよ!悔しいけど(笑)
終わってみれば、すごく良いキャラクターでしたね。
大雅が美容学校の入学試験を受けていることを愛実から知らされた大雅の母親。
「夢を見ない方がいい。いつかきっと逃げだしたくなる」
大雅の母親は決していいお母さんではないのかもしれないけど、彼女なりに苦しんでいたんだろう。
「一緒にふたりで逃げます」と言い切った愛実に「見捨てないでやって。大ちゃんをよろしくお願いします」頭を下げた姿は、息子を思う母親の姿だったな。
JOKERの社長に会ったカヲルは「社長は俺の親父なんですか?」と聞いた。
社長は「カヲルという名前の名付け親ではあるか」とはぐらかしたけど、頭を撫でられたカヲルはやっぱり何かを感じていたね。
物語の最後が愛実の両親のシーンだったのもこのドラマらしくて良かった。
旦那に言いたいことも言えずに育てていたバジルを口にすることで感情を抑えていた愛実のママが、最終回ではバジルを引っこ抜き、ラストシーンではその引っこ抜いたあとの土から小さな芽が出ていた。
『だから、俺、』終われなかった大雅の手紙
カヲルがホスト寮から出て行く引っ越しの日。
書類にサインを求められ『鷹森大雅』とスラスラと書くカヲルが居た。
学校を退職し、学習塾らしき場所で自己紹介をしていた愛実は、石川啄木の『一握の砂』の「大」の解釈を「大きすぎて背負いきれない夢」だと思うと言っていた。
ささやかな瞬間に相手の存在を感じるっていうの?上手く言えないけど、このドラマのこういう表現が好きだなぁ。
三浦海岸の花火が復活するということで、お別れ遠足のときに日傘を置き忘れた食堂を訪れた愛実。
日傘と共に渡されたのは大雅からの手紙でした。
『チワワ先生』から始まる手紙には、チラシの裏に置手紙を書いたときよりもずっと上手になった字で大雅の思いが綴られていた。
『漢字が書けなくて良かった。漢字書けてたら先生と付き合ってなかったもんな。だから、俺、』という中途半端な状態で終わっていた手紙。
不審に思う愛実に「気になるなら本人に聞いたら」と教えてくれる店員さん。
やっぱり最後のアシストをしてくれるのは、姉さん女房夫婦でしたね。
そして、ついに三浦海岸の海で再会するふたり。
あんな壮絶な別れ方をしておいて、変に遠慮せずに言い合いになるのがいいよなぁ。
手紙が途中だったことについて、「終われなくて読点『、』にした」という大雅。
前に書いた大雅が先生に書いた『先生、元気でな。』にはサヨナラの意味が含まれてて『。』をつけてたことを考えると、『、』で終わらせた大雅に超絶キュンとするよね!!
「。」は新しい文を始める印でもあると教える愛実。
これが『愛の、がっこう。』というタイトルの回収なんだろう。『。』は終わりであり、始まり。
自分の名前はスムーズに書けるようになったけど、『愛』の字を間違える大雅。
ここから愛を知って、今度は先生の名前も上手に書けるようになっていくんだろうなぁ。
大雅が愛実を呼ぶときは「先生」とか「チワワ先生」だけど、いつか名前で呼ぶときがきたら、そこに「愛」があるんだよ。
……なんか某CMみたいになったなwww
最終回でもはっきりとした告白シーンがなかったけど、最後までそれが良かった。
「好き」とか「愛してる」がなくても、気持ちが伝わることってあって。愛実と大雅の間ではその方法が『文字』だったと思う。
砂浜いっぱいに書いた『愛』の字をバックにキスするのはちょっと怖かったけど(笑)
とても素敵なシーンだったなぁ。
愛実のナレーションが幸せ!ラブ!みたいなテンションじゃなくて。
ハッピーエンドではあるけれど、ハッピーだけじゃない未来を暗示している部分もあって。
実際、世の中ってそんなものですもんね。白だけでも、黒だけでもない。幸せだけの道なんてないから。
あーあ。遂に終わっちゃったなー。来週から何を楽しみにすればいいのやら。
私はSnow Manのオタクだからどうしてもラウール贔屓でドラマを見ていたけど、途中からはそんなことも忘れて普通に役者ラウールに引きこまれていた。
役者ラウールの新たな一面を見られたなぁ。
チワワ先生に向ける愛しいっていう大雅の表情が大好きでした。
禁断だけど純粋で美しい愛の物語。落ち着いたら1話から見返したいと思います。
これでまた、FODプレミアムを解約できない理由が増えてしまった……(笑)



